2014年7月12日土曜日

さっそくMicrosoftAzureでCentOS7を動かしてみる

7月7日に公開になったCentOS7ですが、各方面で情報が出回っているかと思います。

http://centos.org

特徴としては、


  • Kernelが3.10.0
  • Apacheが2.4系に
  • systemdの採用(今までのinitではない)
  • firewalldの採用(iptablesの設定を管理する)
  • MariaDBの採用(MySQLの代替)


ってところでしょうか。

※なお、私が作ったCentOS7のVMDepotイメージはこちらで。
http://vmdepot.msopentech.com/Vhd/Show?vhdId=42491&version=43576

MicrosoftAzureでCentOS7を動かすには、自分でHyper-Vからイメージをアップロードする必要があります。

必要なものは以下の通り。


  • Hyper-V(Windows8のものでOK)
  • Azureストレージにアップロードするツール(私はCloudBerryExplorerでやりました)
  • MicrosoftAzureサブスクリプション
  • WALinuxAgent(githubより取得)

ハマるところだけいくつか解説します。


1. CentOS7をHyper-V上の仮想マシンにインストール


基本的には、以下のリンクの通りで良いのですが、
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1405/29/news148.html

Azureで動作させるためのVHDには条件があり、サイズ固定で127GB以下である必要がありますのでご注意ください。

2. WALinuxAgentのインストール

インストールが終わったら、WALinuxAgentのインストールを行います。
以下のサイトからgitで取得します。(gitコマンドはyumでインストールできます)
https://github.com/Azure/WALinuxAgent

中身はPythonですので、以下のようにインストールを。

$ cd WALinuxAgent
$ sudo python setup.py install

ここでインストールされるのですが、systemd向けのスクリプトがありませんので、別途導入します。

$ sudo cp distro/systemd/waagent.service /etc/systemd/system/
$ sudo systemctl enable waagent
$ sudo systemctl start waagent

3. 設定の初期化

Azureでマイイメージとして利用するために、以下のように初期化を行います。
$ sudo waagent -deprovision

このコマンドは以下の処理を行います。

  • waagentの停止
  • SSHホストキーのペアを削除
  • DHCPリースの削除
  • resolv.confの削除
  • rootパスワードの削除

4. Azureストレージへのアップロード

仮想マシンを停止したら、作成したVHDをAzureストレージにPageBlobとしてアップロードします。
アップロード方法はPageBlobでアップロード可能であれば何でもOKです。

5. マイイメージの作成

Azureポータルにログインして、アップロードしたVHDファイルからイメージを作成します。
仮想マシン>イメージ>作成、ですね。



以下のように入力してイメージを作成すると、仮想マシン作成時にアップロードしたイメージから仮想マシンが作成できます。


6. 仮想マシンを作成して遊ぶ

あとは仮想マシンを作るだけです。


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